ジュエリーやアクセサリーの牛モチーフの意味
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牛モチーフの由来と意味
アクセサリーやジュエリー、建築などの装飾においてみられる牛とはどのような意味合いを持ったモチーフなのでしょうか。
牛と人類の関係から見た牛モチーフの意味合い
牛は紀元前から家畜として人間とともにあり、その存在はスペインのアルタミラやフランスのラスコーの旧石器時代の壁画に馬やイノシシ、トナカイなどともに描かれています。
農耕における重要な労働力として牛乳やチーズ・バターまた食用などの恵みをもたらす存在として重用されてきました。
牛は農業社会において不可欠な役割を果たし、耕作や運搬などの作業で使役されてきました。そのため、牛は力強さや忍耐力、安定性を象徴する動物として扱われています。
宗教的な意味合い
一方で聖なる動物としての性格も有しています。
有角の聖牛という象徴性はメソポタミア文明やエジプト文明、古代ギリシャ・ローマ文明において豊穣の神として信仰の対象であり、キリスト教図像学では牛は羊と並ぶ犠牲獣として扱われる。
ヒンドゥー教での牛
ヒンドゥー教では牛は聖なる存在と見なされています。
ナンディという乳白色の牡牛はヒンドゥー教の神々の一柱であるシヴァ神の乗り物とされ神聖な存在として崇拝され、ナンディはシヴァ神の乗り物というだけではなくすべての四足動物の守護神でもあります。
仏教における牛
仏教における牛は干支でなじみのある「丑」。
新年に二番目に仏様に挨拶したことから十二支の二番目になりました。
干支であることから縁起物として見られることも多い牛ですが、十牛図という中国宋時代の僧が記した図から悟りに至る過程を著す存在ともされます。
神聖性と繁栄を表す人間と身近な存在
牛は農耕などの産業的な意味合いや宗教的に神聖な存在などとしてあらゆる意味合いを持った動物として人間に非常に身近な存在です。
アンティークジュエリーの中には時代背景や流行を象徴するかのように動物モチーフが使われることがあります。
シルバーアクセサリーではインディアンジュエリーのバッファロースカルのように勇気や強さを象徴するモチーフでもあります。
シルバーアクセサリーやジュエリーの保管方法はこちらの記事をご覧ください。