古代から装飾に使われている植物模様パルメット
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大昔から様々な装飾が生まれてきた中で代表的な植物模様
パルメットは豊穣や繁栄を象徴するものとして非常に好まれてきました。
エジプトや西アジアなど世界各地で広く用いられれてきたパルメットはその葉の広がりと大きな実を多くつけることから豊穣のシンボルとされてきました。
豊穣のシンボルとして登場する最古のものはアッシリア(現在のイラク北部)で出土した宮殿のレリーフに見られ、そこからツタをつなげるなど装飾として発展し独立した一個のモチーフからエジプトの影響を受けて横つなぎに連続した模様にもなります。
意外にも日本ともつながりが深く唐草文様の一種として多くのものが残っており、忍冬のツタを連続させた忍冬紋もパルメットの一種といえます。