建築装飾としても人気なロゼットの意味と由来

建築の装飾や勲章あらゆる装飾の紋様として人気のロゼット紋様

世界各地のあらゆる装飾に用いられているロゼット紋様。

アメリカ・フランス・ベルギーなど各国の勲章の装飾にも使われています。

さらに有名な装飾でいうとゴシック建築の教会建築のバラ窓の装飾にフォイル(葉飾り)と組み合わせて使われる様式が思い浮かべやすいでしょう。

 

開花した花を真上から見た意匠のロゼット

ロゼットの由来は開花した花を真上から見た際の放射状に花弁を配した姿です。

ゴシック建築や近年の複雑な模様を見ると難しいデザインに見えますが、描かれ始めたころのロゼット紋様は非常に簡潔な見た目をしていており、イランで出土した双六盤に見られるロゼットは色どりこそ多様ですが現代のものと比べて形の構成がとてもシンプルです。

 

シュメール神話の女神イナンナを象徴する花模様

ロゼットの発祥は古代のアッシリアなどの地域に伝承するシュメール神話に登場する女神イナンナ。

紀元前前年ほどの昔にまでさかのぼる歴史のある装飾文様です。

愛と戦の女神イナンナの象徴として愛されました。

 

キリスト教の美術装飾に組み込まれたモチーフ

アッシリアからエジプトに伝わり彫像の王冠などの描かれるようになったロゼット紋様はその後ギリシアやローマにも伝わり、歴史を経てキリスト教の教会建築に取り入れられるようになります。

天井や先述した教会のバラ窓の他、スプーンなどの調度品の透かし模様のモチーフとしても使われています。

 

    ブログに戻る

    彫金ジュエリーを見る