コンテンツへスキップ

カート

カートが空です

記事: 富と繁栄の象徴で神聖な存在とされる「孔雀」のモチーフと意味

富と繁栄の象徴で神聖な存在とされる「孔雀」のモチーフと意味

富と繁栄の象徴で神聖な存在とされる「孔雀」のモチーフと意味

古典的な壁画風に描かれた孔雀の装飾画。青い体と目玉模様のある緑色の尾羽を持つ孔雀を中心に、金色の唐草装飾や石柱、葡萄の蔓が描かれ、上部左右には翼を持つ天使が配置されている。

シルバーアクセサリーの中ではスカルやクロスに比べると王道のモチーフではありませんが、アンティークジュエリーなど孔雀は昔からの人気のモチーフとして知られています。

孔雀全体となると珍しいですが、尾羽一本でアクセサリーになっていることが少なくありません。

IMULTAの手彫り彫金による精緻な唐草模様のクローズアップ。金属表面に彫り込まれた植物模様と彫金用ハンマーを写し、左側にIMULTAのロゴを配置した横長バナー。

 

孔雀は尾羽は富と繁栄の象徴

孔雀のオスの尾羽が広げられるといかにも豪華な印象がある事から孔雀は富と繁栄の象徴とされています。

元々はインドや東南アジアで生息していましたが見た目が美しいので方々に交易品としてわたっていたようであちこちで違ったイメージがあるようですが、「富と繁栄」というイメージが強いです。

しかしスミソニアン博物館は、孔雀の象徴的な意味が文化によって異なり、権力、強さ、自信、神性などを表すと説明しています。

19世紀の耽美主義(唯美主義)のデザインとしても愛好されました。

日本に入ってきたのは598年に推古天皇に献上されたのが最初と言われています。

 

目のような模様を持つ孔雀の尾羽

孔雀の尾羽には目のような模様(斑紋)があるのでモチーフとして使われるときは聖眼(ウジャトの眼など)のように扱われる場合があります。

ギリシャ神話ではゼウスの浮気相手を見張るアルゴス(目が100ある巨人)がゼウスの命令を受けたヘルメスに首をはねられた時に見張る事を命じたゼウスの妻ヘラが哀れんで孔雀の尾羽にアルゴスの眼を移したと言われます。

 

不死性と魔を払う破邪性を持つ孔雀

破邪性と魔を退ける孔雀。

孔雀と言うと神聖なイメージを持つ方もいらっしゃると思います。

インドでは毒をもつ蛇を平気で食べる孔雀を仏教でいう三毒【貪(むさぼる事)・瞋(怒りに囚われる事)・痴(愚かしさ)】を浄化してくれる存在としてマハーマーユーリーという女神様になっています。

孔雀明王と聞くと知っている方もいるかもしれません。

孔雀明王は毒蛇を食べる孔雀の力を神格化した仏教の尊格で、人々の執着や憎しみなどの毒を消し、災いを取り除く存在です。

 

ヨーロッパでは不死性・不滅のイメージを持たれた孔雀

ローマでは博物誌を書いたプリニウスが孔雀の羽根が一年で生え変わる事を記しており、生え変わりから不死と再生の存在とされ、キリスト教においては教父アウグスティヌスが「孔雀の肉は腐らない。」としたことから不滅の存在とされています。

すべての商品を見る

 

文化によって異なる孔雀モチーフの象徴と意味

孔雀は世界各地で神聖な鳥や吉祥の象徴として扱われてきました。しかし、その意味は地域や宗教によって異なります。代表的な象徴と歴史的背景を比較すると、次のようになります。

文化・地域 象徴する意味 由来・歴史的背景
古代ギリシャ・ローマ 神聖さ、ヘラ(ユノ)の象徴、見守る眼 ギリシャ神話では、女神ヘラが百眼の巨人アルゴスの眼を孔雀の尾羽に移したと伝えられています。ローマでは女神ユノと結び付けられました。
キリスト教・ビザンティン美術 不死、再生、永遠の生命、楽園 孔雀の羽が生え替わる性質や、肉が腐敗しないという古代の言い伝えが不死の象徴と結び付きました。教会美術やモザイク装飾にも用いられています。
インド・仏教 毒の克服、災難除け、魔除け 毒蛇や毒を持つ生物を食べる孔雀の性質が、毒や災いを退ける力と結び付きました。仏教では孔雀明王の信仰に取り入れられています。
中国 徳、愛、官位、権威 孔雀は徳を表す鳥とされ、宮廷では文官の地位や権威を示す装飾にも用いられました。
日本 富、繁栄、子孫繁栄、吉祥、災難除け 美しい尾羽を持つ孔雀は吉祥の鳥として絵画や工芸品に描かれました。また、仏教では孔雀明王と結び付き、災難を退ける象徴にもなっています。
19世紀の英国 美、優雅さ、装飾性 唯美主義の芸術家やデザイナーに好まれ、孔雀の鮮やかな羽や眼状模様が室内装飾や美術工芸に取り入れられました。

 

このように、孔雀は日本では富や繁栄をもたらす吉祥の鳥として知られる一方、ギリシャ神話では女神ヘラ、キリスト教美術では不死や再生、仏教では災難除けと結び付いてきました。

美しい尾羽を持つ孔雀は、それぞれの文化や信仰の中で異なる意味を与えられてきた装飾モチーフです。

IMULTAの手彫り彫金シルバーリングを着用した男性の手元。ダークジャケットとベージュのパンツを合わせたコーディネートに、唐草模様のシルバーリングを重ね付けした横長バナー。

 

まとめ|孔雀モチーフに込められた意味と象徴

孔雀は、その美しい尾羽と華やかな姿から、世界各地で神聖な鳥や吉祥の象徴として扱われてきました。

古代ギリシャ・ローマでは女神ヘラ(ユノ)と結び付き、キリスト教美術では不死や再生、永遠の生命を象徴する存在として描かれました。

インドや仏教では、毒や災いを退ける力が孔雀明王の信仰と結び付き、日本では富や繁栄、吉祥を表すモチーフとして絵画や工芸品にも取り入れられています。

このように孔雀は、文化や宗教によって異なる意味を持ちながらも、その特徴的な尾羽と優美な姿によって、古代から現代まで人々の信仰や願いを表現する装飾モチーフとして受け継がれています。