古代から君主のシンボルとして用いられた月桂樹というモチーフの由来と意味

勝者や君主のシンボルとして用いられた月桂樹

月桂樹は古代から神聖な樹木とされ、ギリシア神話では太陽神アポロンとなじみ深く知性や音楽・詩をつかさどるアポロンの聖樹とされています。

また月桂樹を冠上にした月桂冠は栄誉のシンボルとして競技の勝者や詩人などにも授与されました。

 

皇帝の象徴とされた月桂樹

古代ローマの皇帝であったカエサルが常に月桂冠をかぶっているイメージがあるように、月桂樹は皇帝の象徴でもあります。

絶対王政の時代において各国の君主の肖像画にはその権威を表すために月桂樹が描かれています。

聖樹のモチーフは家系図において正当性を表すモチーフですが、月桂樹は正当性に加えてその権威を表したモチーフと言えます。

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