シルバーアクセサリーやハワイアンジュエリーに限らず、エングレービング・彫金で模様が彫り込まれている金属製品というのは世の中に数多くあります。
購入したアイテムを自分でお手入れをしてみようと思った時に自分でやっても問題ないのか、お手入れやメンテナンスが難しそう…と感じる方も多いのではないでしょうか。
彫金のアイテムは、ある程度のポイントを押さえておくことで効率的かつ雰囲気を損なわずに磨くことができます。
この記事では、エングレーブ(彫金・彫り入れ)があるアイテムを効率的にお手入れするためのやり方と、絶対にやってはいけないやり方を解説します。
エングレーブ(彫金)が入ったジュエリーの磨き方と注意点
いきなりヤスリで傷消しをするといった極端な方法でお手入れを行うのでなければ、一般的に購入できるような範囲でのエングレービングが入ったアイテムのお手入れはそれほど気を遣う必要はありません。
通常は、お手入れに使用する研磨布(ポリッシングクロス)を使って簡単に磨くだけでも十分綺麗になります。
しかしどのようなエングレービング・彫金が入っているかによってお手入れ方法も変わり、事前に十分な確認をせずに磨いてしまうと雰囲気を損なってしまう製品もあります。
エングレーブが施されている、彫金されていると一言で言ってもその風合いは千差万別です。
ハワイアンジュエリーのディープカットや彫金の立体彫り・高彫りのように、すごく深く彫っているものであれば、多少強く磨いてもその雰囲気を損なう可能性は少ないです。
しかし点描のような方法で陰影をつけている製品の場合、強い力で磨こうとするとその彫り模様自体が消えてしまうことがあります。
まずはお手入れするエングレービングアイテムがどのような形で模様を作っているかを確認しましょう。
丁寧に磨きましょう
基本的に彫金模様が入っているものは力任せに磨かないようにしましょう。
彫金された金属の表面をご自身で磨くのであれば角がつぶれないように磨く必要があります。
彫金されたアクセサリーなどのお手入れで失敗してしまう一番の要因は、電動の道具や使い慣れないヤスリで一気に磨いてしまうことです。
これが原因で模様が消えてしまう、または薄くなってしまうというトラブルが発生します。
IMULTAで販売しているジュエリーにも、陰影のために密集させて彫ることによって美しく仕上げているジュエリーが多くあります。
このようなジュエリーやアイテムは、表面を削るようなお手入れをすると模様の表情が全く違うものになってしまうので注意が必要です。
研磨する作業によほど慣れていない限り、電動の工具で磨くのはやめましょう。
手作業でこまめに磨くのが安全でおすすめ
日常的に使用するアクセサリーの場合、汚れの一番の要因は彫刻された模様の溝部分に汚れが詰まることです。
ぬるま湯で汚れを軽く浮かせ、やわらかい歯ブラシなどを使い優しく擦って汚れを落としましょう。
模様を燻した製品の場合、強く擦ると燻しが剥離してしまう可能性があります。
一定の輝きを取り戻したい場合はシルバークロス(磨き布)や市販の研磨用の液体コンパウンドを使用してお手入れを行ってください。
彫金が施されたジュエリーは手作業でこまめに磨くのが一番簡単で確実です。
普段のお手入れでジュエリーは様々な表情を見せるようになっていきます。
自分だけのジュエリーに育てることも楽しみ方のひとつですね。