アクセサリーでも使用される紋章デザインモチーフの意味と由来
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紋章を使ったデザインモチーフの意味と由来
アンティークジュエリーをはじめ近年のストリートアクセサリーでも紋章モチーフのデザインは多く見られ非常に人気の高いデザインです。
その起源は中世以来のヨーロッパで発生したものでその社会の成り立ちによって必要性が高まり発展してきました。
ササン朝ペルシアで用いられた粘土板の上に転がして使用する印章のように社会的な信用を証明するためのものとしてはヨーロッパと日本以外にも存在しますが個人や家柄を特定する「紋章」はヨーロッパと日本にしか存在しないとされています。
先述した印章は日本でいうと武士社会で用いられた花押のようなものなのでこれは「紋章」からは外れると考えられます。
西洋における紋章デザイン
冒頭に紹介した通りヨーロッパにおいて社会的に非常に重要なものでイギリスでは現在でも専門の紋章院があり厳格に管理されています。
もともとは陣羽織(サーコート)に自らの所属を証明するための紋章を記したことがはじめとされており、そこから武具(楯)などに用いられるようになりました。
現代のジュエリーブランドでも頻繁に使用されるユリ・鷲・ライオンは紋章に用いられるTOP3のデザインです。
アメリカ系のブランドでは盾型の造形に何かしらの紋章系モチーフを用いるデザインを頻繁に目にしますがヨーロッパ系のブランドではあまり見ないかもしれません。
16世紀の終わりごろに完成した「大紋章」は別としても楯など携行できるものに記していた紋章は現代において自身の個性を証明するためにアイテムとして非常に優れたデザインと言えるでしょう。
日本における紋章デザイン
日本においての紋章デザインの代表的なものは「家紋」であり和柄を用いるブランドなどで人気のデザインモチーフとなっています。
西洋との違いは「個人」を特定するほどに厳密に作られてはいない点が挙げられます。
結果として西洋の紋章に比べて日本の家紋は数が少なくなります。
縁起の良いものや自らの出自に関係する紋章のデザイン
東西を問わず縁起の良いものを紋章のデザインに用いることは少なくありません。
またウェールズの国旗に記されている赤い竜のようにモズからの民族を象徴するものを紋章に組み込むのは日本の家紋でも珍しくないでしょう。
現代のデザインでもいわゆる吉祥紋様を盛り込んだアクセサリーデザインが多くなっています。