アクセサリーに使用されるライオンモチーフの由来と意味

アクセサリーなどに使用されるライオンモチーフの由来と意味

アクセサリーやあらゆる造形物のモチーフとして人気が高いライオンは、古来よりその力強さや見た目、その気象の激しさから畏怖の対象になっていました。

そこから逆にライオンを従える・倒すという事が超越的な力のを著すわかりやすい表現方法の一つとなりました。

ギリシャ神話のヘラクレスや旧約聖書のダビデやサムソンが代表例として挙げられます。

身にまとうという意味では、倒したライオンの頭と皮を装飾品として身に着けたヘラクレスがライオンを一番最初に身に着けた存在かもしれません。

 

紋章のモチーフや権威の象徴としてのライオン

ライオンは中世ヨーロッパで用いられた紋章のモチーフとしてユリや鷲に並んで人気のあるデザインであり、ライオンが立っているか寝ているか、片足を挙げた姿かなどで数十種類にも細かく分類されています。

また個人や家柄を特定する紋章だけではなく王の権威を示すためにマントなどにも衣装として用いられ、シチリア王国の初代国王ルッジェーロ2世のマントには聖樹を挟んでラクダに襲い掛かるライオンが刺繍されています。

宗教的には聖マルコの象徴としてヴェネツィアのあちこちに飾られている「有翼の獅子」が有名です。

 

迷信から生まれたライオン人気

中世においてライオンは目を開けたまま眠ると信じられていたため、権威とともに警戒することの象徴にもなりました。

そのため修道院や建築物の門扉、鍵穴や鍵の柄のデザインとして好まれました。

ドアノッカーのデザインにライオンが用いられるのはこのためです。

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