古代から愛される曲線模様
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人類の営みとともに発展してきた曲線模様の原始的な美しさ
古来より人類の歴史において曲線模様というのは衣食住あらゆる面でそれぞれを装飾してきており、長い歴史を重ねた現代においては好みの差はあれど曲線自体に根源的な美しさを感じる方もいらっしゃるでしょう。
直線や曲線が組み合わさることであらゆる装飾や絵画が生み出され、また新たな表現として生まれます。
IMULTAではこと彫金・エングレービングによる生み出された曲線自体の美しさとそこから生み出される模様の表現をコンセプトにジュエリーの製作を行っています。
今回は人類発祥の原始から愛される曲線模様についてお話しし、曲線がいかに人類と根源的に結びついているかをご紹介したいと思います。
原始時代に生まれた曲線模様
原始時代に生まれた曲線模様というとどのようなものを想像されるでしょうか。
日本人の方であればふんだんに装飾された縄文土器を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。
日本以外にも中国の甘粛省の馬家窯文化(ばかようぶんか)の彩陶やルーマニアのククテニ文化の彩陶など曲線が描かれた土器は世界中に存在します。
それぞれの文化がいずこからか伝来したという考え方はできますが、現地の人間が考えて装飾したと考えることが自然ではないでしょうか。
何かしらの儀礼に使用するなどの理由はあれど、世界中で複雑な曲線模様が用いられていたという事が現代までつながる発祥となっているのは間違いありません。
また古来より太平洋で暮らしてきた民族、マオリ族などはうずまき模様のタトゥーを体に広く入れるなどの装飾をしています。
曲線模様というのはそれほどに人々を魅了し様々な意味づけをするほど意識に根ざしたものだといえるでしょう。
自然物や宗教観から派生する曲線模様
IMULTAでメインで彫っているアカンサス模様の他に、トライバルやアイビーペイズリーや日本の唐草文様、中国の雲の模様(瑞雲、霊芝雲)のように曲線模様といわれた想像するものはたくさんありますが、その多くは植物や自然物から発祥したものが多くあります。
その関係もあってか宗教建築物をはじめ現地の様々な文化風俗には曲線を使用した装飾を見ることができます。
ノートルダム大聖堂やケルン大聖堂が代表的なゴシック建築の飾り窓などは最たる例です。
シンプルな曲線と装飾過多な曲線
シンプルな線で表現される曲線模様から発展するに伴い、バロック様式やロココ様式ではこれでもかと装飾された建築や調度品が生み出されあまりにもきらびやかな装飾なので装飾過多であるなどといわれます。
しかしIMULTA代表である上谷が曲線模様の美しさにはまったのはロココ装飾がきっかけでしたのでブランドのコンセプトの根幹にもなっています。
IMULTAでは各ジュエリーにバランスの取れた曲線模様を彫り込んでますので安心してご購入ください。
また左右が正対象ではない躍動感、曲線模様が生み出す生命力を重要視しています。